by 中田 陽介
理想的に点接触する金属チェッカーボード構造は金属部分と穴部分の入れ変えに対して、形を変えないため、周波数無依存の透過率を持つことが予期されていた。しかしながら、こうした点接触構造はパーコレーションにおける臨界点として知られており、実際には実現不可能で、周波数無依存の電磁波散乱特性があらわれることがないとされていた。最近、この常識に反し、我々は周波数無依存の電磁波散乱特性があらわれる新たなチェッカーボード構造を実験的に調べた。この結果の紹介とともに、回路的解釈、および、最近の発展について紹介する。