マルテンサイト変態を示すNi-Mn-Sn系合金のSn核メスバウアー効果測定

by 田中 翔梧 (磁性実験研究室M1)
ホイスラー合金 Ni2MnSnは非化学量論組成Ni2Mn1+xSn1-xx > 0.3においてマルテンサイト変態を起こす。この合金系は磁場で駆動する磁性形状記憶合金などの機能性材料として研究されている。マルテンサイト変態を起こす原因について,硬X線光電子分光測定と第一原理計算からバンドヤーンテラー効果によるものと予測されているが,微視的情報が十分でない。本研究の目的はSn核メスバウアー効果測定をxについて系統的に行い,Snサイトに置換されたMn原子が磁気及び構造相転移に及ぼす影響を調査することである。

発表ではメスバウアー効果測定で得られた結果について報告します。