メスバウアー効果測定の基礎

by 天児 寧
1958年にR. L. Mössbauer(メスバウアー)により発見されたメスバウアー効果は,分光法としてその地位が確立されて物質科学などの発展に寄与しています.我々の研究室には、57Fe核、119mSn核の線源があり、メスバウアー効果測定は試料の微視的情報を得る手段の一つとして大きな役割を果たしています。今回は、「メスバウアー効果測定は講義で聞いたことが無い」というリクエストがありましたので、メスバウアー効果測定の基礎について説明します。