準1次元系における超流動性


by 平島 大 先生(国際基督教大学)
低次元系における相転移・臨界現象は、興味深い研究対象である。ヘリウム2次元薄膜においては、コステリッツーサウレス転移という特異な相転移が起きることが知られており、コステリッツとサウレスは、その転移を予想した業績によって、昨年度のノーベル賞を受賞した。近年、準1次元ヘリウムにおいて超流動現象を探索する試みが続けられている。準1次元系においては、長距離秩序は実現しないにもかかわらず、超流動を示唆する実験結果が得られる。この実験結果を理解するための我々の理論的な試みについて紹介する。