by 青木 俊輔 (磁性実験研究室M2)
Mn5-xFexSi3とMn5-xFexGe2.4Ga0.6は共にMn5Si3型をとり磁気冷凍材料として期待される。Mn5-xFexSi3は先行研究によりxの変化で様々な磁性を示すことが知られている。今回我々はx=3~4の磁気秩序を明らかにすることを目的に研究を行った結果x=3.5まで温度変化による2段階の転移が確認された。Mn5-xFexGe2.4Ga0.6はMnのFe置換により強磁性転移温度を制御することを目的にx=0~1の範囲で実験を行った結果Fe置換により転移温度の上昇が確認された。またx=0.6~0.8に見られる特徴的な転移についてFe核メスバウアー効果測定によりその要因を明らかにした。発表ではその他の研究成果を含め報告する。