by 宮丸文章
本発表は,学部学生及び大学院生を主な対象としている。
2014年に,日本人3人がノーベル物理学賞を受賞した青色発光ダイオード(LED)。今後の人工照明の本流であり,今後ますますその重要性は増していく発光デバイスである。しかし,それだけ有用であるにもかかわらず,その原理は深く理解されていない。ここでは,LEDの発光原理を半導体の基本的なところから説明することにより,その物理的な特性を理解することを目的としている。比較的理解しやすい内容であるので,物性を学ぶ学生にとっては必見である。4年生の学生も是非出席することをお勧めしたい。
講演の目次を以下に示します。事前に詳しく知りたいキーワードを見つけておいて質問をするのも,より理解が深まると思います。
- 半導体と光学素子(主にダイオードに関して)
- 発光素子の種類
- 発光素子とエネルギー効率
- 発光ダイオードの使用例
- 半導体の基本
- バンドギャップ
- 半導体の種類(真性半導体,不純物半導体)
- 半導体の種類(バンドギャップエネルギー)
- 半導体の種類(直接遷移,間接遷移)
- ダイオードの基本
- ダイオードの構成
- ダイオードの電気的特性
- 発光ダイオード
- ダイオードの作製(格子整合)
- 赤色発光ダイオード
- GaAs系発光ダイオード
- バンドギャップ調整
- 単一ヘテロダイオード
- ダブルヘテロダイオード
- 量子井戸型ダイオード
- 青色発光ダイオード
- ZnSe,SiC系発光ダイオード
- GaN系発光ダイオード
- 白色発光ダイオード
- 白色発光の原理