光学現象における線形、非線形応答理論

by 古谷 優樹 (物性理論研究室M2)
光学の分野において時間的に媒質を切り替えることで周波数変調を引き起こし、それを利用した研究が盛んになされている。空間的な媒質の変化によって起こる波数の変化は屈折現象として馴染み深いが、時間的な媒質の変化が起こす周波数の変化は馴染みが薄い。本研究ではこれを微視的な立場から理論的に説明しようと試みる。
ところで、周波数が変化する現象としてよく知られているものにRaman散乱がある。周波数が変化する現象の一例に過ぎないがこの現象の微視的な観点からの定式化を通して周波数変調の原理的な面に対して考察を与える。