Mn2Ni1+xSn1-xの磁性と臨界現象

by 岩月 康太 (磁性実験研究室M2)
NiMnを含むホイスラー合金は、磁性形状記憶材料として重要な特性である室温付近での磁場誘起逆マルテンサイト変態が生じる物質として注目を集めている。
本研究の目的はMn2Ni1+xSn1-xにおけるマルテンサイト変態が生じる組成比付近の磁気特性についての調査を行うことである。
Mn2Ni1+xSn1-xは室温付近で磁場誘起逆マルテンサイト変態が生じることが確認されている。そこで私は、変態が確認された組成比付近で試料を作製し、粉末X線回折測定、磁化測定を行った。さらに、磁化測定の結果から臨界指数を推定。これらの結果の系統的な変化について考察を行った。
今回のコロキウムでは本研究で行った実験の結果と磁気特性、臨界現象について報告する。