テラヘルツ波領域におけるハイパーレンズの2次元拡大に関する研究

by 古家 徹郎 (光物性研究室M2)
 テラヘルツイメージングの欠点である空間分解能の低さを解消する光学デバイスとしてハイパーレンズが挙げられる。ハイパーレンズは従来の光学レンズでは制御できない近接場光が持つ波長以下の情報を、波長以上の大きさまで拡大しつつ伝搬できるデバイスである。ハイパーレンズを使うことにより、従来は不可能であった近接場光の持つ波長以下の情報を用いた超解像イメージングが実現できる。
 ハイパーレンズによるテラヘルツイメージングは、1次元方向の拡大転写が確認されている。本発表ではハイパーレンズの更なる応用として、2次元方向の拡大転写が可能となる新規構造について述べる。またハイパーレンズの欠点である光の強度低下を改善するための新規構造についても述べる。