CeGe2-xおよびCe2Ir3Ge5の単結晶育成と物性

by 岡﨑 友哉 磁性実験研究室M2
希土類化合物の中で、電気伝導を担う電子の有効質量が自由電子の100倍〜1000倍も「重く」なっているとされる物質があり、それらを「重い電子系物質」といいます。重い電子系物質では、低温で磁性を示したり加圧により超伝導が現れたりなど多様な物性を示し、現在も研究がされています。発表では、単結晶育成法の一つである「フラックス法」で、CeGe2-xとCe2Ir3Ge5という2種類の物質を育成しました。なぜ、その2種類の物質を研究対象としたのか?X線回折測定・高圧下電気抵抗測定・磁化測定などで得られた結果とふまえつつ説明します。