by 菅紗希子 光物性研究室 M1
完全吸収体において、反射・透過特性のシミュレーション解析を行いました。完全吸収体とは、外部から入射された光をすべて吸収する媒質です。本研究では、完全吸収体を人工構造物のメタマテリアルを用いて実現する事を目的としています。発表では、基本的な光の伝搬について説明した後、完全吸収が可能となる媒質に必要な条件を説明します。その上で、メタマテリアルを用いた完全吸収体のメカニズムを説明します。最後に、メタマテリアルの構造変化に伴う光学応答のシミュレーションを行ったのでその結果を考察します。
発表内容を以下に示します。
- 研究目的
メタマテリアル完全吸収体の構造変化に伴う光学応答の確認 - 光の伝搬
媒質中の光の伝搬
フレネルの式
インピーダンスマッチング
メタマテリアルによる誘電率と透磁率の制御 - シミュレーション結果
メタマテリアルの構造による周波数変化
メタマテリアルの構造による反射率変化 - まとめと展望