結合共振器メタマテリアルを用いた応用研究


by 加納 顕悟 (光物性研究室M2)
 物質の特性は誘電率と透磁率によって決まる.メタマテリアルは材料ではなく構造によって誘電率や透磁率を制御することが可能である.自然界にない応答を構造によって任意に操作できる有意性から,盛んに研究がなされている.メタマテリアルの応用利用として吸収体への利用がある.誘電率と透磁率を操作し,インピーダンスを空気と一致させることで無反射媒質となり,完全吸収体の実現が期待できる.
結合共振器とは2つ以上の調和振動子が互いに結合しているような共振器である.メタアトムを用いた結合共振器はしばしばFano共鳴と呼ばれる非対称なスペクトルを示すことが知られている.この構造を用いた吸収体は応答がマルチバンドになることが期待される.
発表では,結合共振器の古典アナロジーや結合共振器を用いることによる共鳴のマルチ化について話す.その後,結合共振器メタマテリアルの吸収体への応用利用について発表を行う.