粒子数揺らぎを予言する超伝導第一原理手法の開発


by 樋口 雅彦
強磁性体の場合の磁気秩序のように、超伝導状態のときにも「超伝導秩序変数」というものが発現します。まずはこれがどのような形をしているかを考察します。従来より盛んに行われている超伝導第一原理手法は、超伝導秩序変数の再現を目指したものがすべてです。
近年われわれのグループでは、この従来型の手法ではなく、粒子数揺らぎの再現を目指した理論の開発を行っています。その最大の利点は、これもわれわれのグループで開発をしてきた対密度汎関数理論の知見が大いに援用できるところです。超伝導のための対密度汎関数理論の開発の現状も講演します。
前半の超伝導秩序変数の議論はとくに準備を必要とする知識はないと思います。後半の対密度汎関数理論は、以前講演をした密度汎関数の知識があるとよいですが、なるべく平易に講演する予定です。