電磁場応答のための時間依存電流密度汎関数理論


by 藤江 泰弘 物性理論研究室M1
今まで電磁場応答を考える時に用いられてきた誘電率や透磁率は物質に対して固有な量と考えられていた。しかし、近年メタマテリアルの登場によって同じ物質でも微視的な構造によって誘電率や透磁率が異なることが分かってきた。ここで微視的な構造を考慮に入れて誘電率や透磁率を求める方法はまだないので、そのような物質に対しての電磁場応答を実験以外の方法で知ることはできない。
私は物質を真空中に電子と原子核の集まっているモノとして考え、真空中のマクスウェル方程式を用いれば、誘電率・透磁率の代わりに電荷密度・電流密度から電磁場応答が求められると考えた。
今回のコロキウムではこのような背景と電荷密度と電流密度を求めることができる「時間依存電流密度汎関数理論」について発表する。