GdMn12-xCoxの磁気的性質とNMR


by 神保 友明 磁性実験研究室
希土類元素:RとMnの金属間化合物にはRMn2, R6Mn23, RMn12の3種類の存在が確認されている。ThMn12型構造のRCo12という物質は存在しないがCoをMn,Ti,Vなどで置換すると安定させることができる。

中でも特にRMn12-xCoxでは、その磁気的性質がMn-Mn間の距離に大きく影響されることが分かっている。RMn12では低温でnon-collinearな反強磁性を示す。ThMn12型構造ではMnが3つの等価なサイト8f, 8i, 8j-siteを占有し、それぞれが違ったMn-momentの値を持つ。しかしながらRがHeavy rare-earthの場合にはMn richにも関わらず強磁性的な性質が観測されることが報告されている。

このような振る舞いはRMn12-xTx(R:rare-earth, T:遷移金属)では強磁性と反強磁性が複雑に競合しているからだと考えられる。

そこで本研究ではGdMn12-xCoxについて磁化測定、NMRスペクトル測定などから、その磁性を研究することを目的とした。